≫不安神経症(全般性不安)
うつ病の克服
うつ病の克服には様々いわれています。本人の心の問題とするアプローチが多く、それも重要ではありますが、結局何年も克服できていない方が多いのも事実です。うつ病、気分の落ち込みは、心だけの問題と思われがちですが、脳の問題でもあるという認識が必要です。
では、よくいわれるセロトニンが原因でしょうか。実は、これも結果の一つにすぎないのです。
うつ病の方の脳波は、左右の脳でアンバランスになっていることが考えられます。この脳が左右でアンバランスな状態は、本人の意志とは関係なく気分を落ち込ませます。
うつ病のきっかけとなったつらい出来事にいくら焦点を合わせても、脳のアンバランスが解消できなければ、うつ病の解消も難しいのです。
メンタルリトリーバル(一宮市)では、最新アメリカ脳科学を導入し成果をあげています。
カウンセリング、セラピー、薬物療法などで、根本的に克服できていない方は、愛知県一宮市のメンタルリトリーバルにご相談下さい。
一宮市でうつ病の克服なら、米国最新脳科学のメンタルリトリーバル
うつ病を克服できたと思ったのに再発した
セラピーやカウンセリングに通ったけど、根本的には克服できていない
できれば薬の治療は避けたい
長年、うつ病治療を続けているが、あまり症状は変わらない
うつ病の症状と種類
うつ病は、気分の落ち込みと意欲の低下が長く続き、倦怠感、食欲不振、睡眠障害等などが現れる、抑うつ状態が中心の症状です。気分障害として分類され、様々な形態のうつ病、うつ症状がありますが、「抑うつ障害群」と「双極性障害および関連障害群」の2つに大きく分けられます。
抑うつ障害群
大うつ病性障害(うつ病)
大うつ病性障害は、一般的によくいわれるうつ病です。抑うつ症状である、気分の落ち込み、意欲が出ない、というのが特徴的な症状です。
抑うつ状態の時には、楽しいはずの事や気分転換をどんなに試しても回復が難しく、重い症状の場合、これらを試す意欲すら起きないケースもあります。
どんな人でも、嫌な事があったり、または嫌な事があると分かっている場合、憂うつな気分になったり、気分が落ち込んだりしますが、通常はしばらくすれば気分は回復していきます。
しかし、大うつ病性障害では、憂うつ感、気分の落ち込みがずっと続きます。これといった原因がなかったとしても、気分の落ち込みが続いたりします。気分の落ち込みにより、楽しい、うれしい、といった感情があまり見られません。
今まで楽しいと思っていた事や趣味等をやってみても、つまらないと思ってしまいます。これらに興味を持てず、やる気が起きません。
症状が重くなると、日常生活に欠かせない事(着替え、入浴、掃除、食事等)にもやる気が起きず、ほとんど寝て過ごす場合もあります。
趣味に限らず、周りの事や人にも関心が持てなくなったりします。特に理由なく、むなしさ、虚無感を感じたりします。悲しみやイライラ感、焦燥感が現れ、情緒不安定になる場合もあります。
ちょっとしたことで他人から注意を受けたことを過剰にとらえてしまい、ずっと自分を責め続けたり、また、自分の責任とは無関係であっても、自分の責任ととらえて過剰に自分を責めてしまったりします。
こころの症状以外に、身体的な症状も現われます。意欲や気力の低下に関連して、食欲不振、思考力の低下、集中力の低下、反応が遅くなる、倦怠感、疲労感、といった症状が現れたりします。
ストレスによる消化器系の症状や、睡眠関係の症状も多く、不眠や、睡眠過多であったりします。
一般的に、上記のような抑うつ状態が2週間以上続くと、大うつ病性障害といわれます。(大うつ病性障害の症状かどうかは、精神科や心療内科などの病院で医師による診断を受けて下さい。)
また、大うつ病性障害には周期性があります。うつ状態(抑うつ)と、そうではない状態(寛解、普通の状態)を繰り返します。
その周期は様々で、季節ごとに繰り返すこともあれば、年単位の周期での繰り返しもあります。一日のうちでも波があって、朝はうつ状態だが夕方は調子が良いというケースもあります。
また、調子の良い状態が続いたとしても、嫌な出来事など何かをきっかけに気分が落ち込み回復せずにうつ状態に入っていく場合があります。
調子の良い状態があるという周期性のために、うつ病への対処が遅れる場合もあります。
うつ病の程度は軽い症状から重い症状まで様々で、うつ状態であっても日常生活に影響せず過ごせる軽度のケースもあれば、一度うつ状態におちいると無気力なために日常生活がほとんど止まってしまうほど重度のケースもあります。
持続性抑うつ障害(気分変調症)
抑うつ症状がほとんど一日中あって、それが2年以上慢性的にずっと続いているが、日常生活に大きな支障をきたすほどではないものです。
メランコリー型うつ病
メランコリー親和型と呼ばれる性格が大きく影響しているうつ病です。メランコリー親和型とは、うつ気分になりやすいとされている性格です。
悲観的、落ち込みやすい、几帳面、責任感が強い、頑張りすぎる、献身的、完璧主義、秩序を重んじる、といった性格で、社会的には評価されやすいタイプかもしれませんが、ストレスをため込みやすい性格ともいわれます。
このようなメランコリー親和型性格の方が、過剰なストレス等をきっかけにしてうつ症状が現れるのがメランコリー型うつ病です。きっかけとなる事が何もないのに発症するケースや、発症後何もせずに改善するケースもあります。
非定型うつ
非定型うつは、新型うつ病ともいわれ、症状は一般的なうつ病とは少し違います。日常的にうつ状態であるか、嫌な事に対してうつ症状が出てきますが、うれしい事があったり、自分の好きな事に対しては、気分が明るく元気だったりします。
しかし、明るい気分は長続きはせずに、うつ状態に戻っていきます。このように、大きな気分変動が繰り返されます。怒りっぽく不安も強くなるため、他者の言動を極端に悪く受け止める傾向があります。
拒絶過敏性と呼ばれ、何でもないような言葉に過剰に反応し、その人を攻撃したり、関係を突然断ち切ってしまうような行動をとったりします。
また、食欲が増し、特に甘いものへの欲求が大きく過食気味になったりします。体が鉛のように重く感じるほどの疲労感があったり、いくら寝ても日中、眠気が強く昼寝するなど過睡眠の症状もあります。
周産期うつ病
妊娠中から産後3ヵ月程度の間に発症するうつ病です。産後うつはよく知られていますが、妊娠期間中にうつ症状が現れる場合もあります。
周産期は、ホルモンや脳の神経伝達物質の変化に加え、身体や環境の変化もあることが原因と考えられています。自然と解消していくケースもあれば、重症化のケースもあります。
季節性うつ
秋や冬になると、抑うつ症状が現れ、春になると改善します。冬季うつともいわれます。
※うつ病のどの種類にあてはまるかは、精神科や心療内科などのクリニックで専門医による診療を受けて下さい。
双極性障害および関連障害群(躁うつ)
双極性障害は、抑うつ症状と躁症状を繰り返します。躁うつ病ともいわれ、大きく3種類に分けられます。抑うつ症状と躁症状をともなう双極Ⅰ型障害、抑うつ症状と軽躁症状をともなう双極Ⅱ型障害があります。また、軽い抑うつ症状と軽い高揚を短期間に繰り返す、気分循環性障害があります。
双極Ⅰ型障害
躁状態の時には、気分が異常なほど高揚し、普通では考えられないほど活動的になります。自信過剰で誇大妄想的になる一方、自制心がなくなるため、自分が一番偉い人間で何でもできるかのように思い、思いつきで極端な行動に走ったりします。
例えば、お金の使い方が派手になり、借金をしてでも高額なものやギャンブル等に大金をつぎ込んだりします。突然、事業を興そうとしたり、夢を叶えるといってそれまでの仕事を辞めて引っ越ししたり、などがあげられます。
非常に活動的で、疲れを知らないかのように動き回り、睡眠時間が少なくても気にならず、平気で徹夜したりします。また、アイディアや発想が次々と浮かび、他人が口をはさめないほど多弁になりますが、すぐに気が散り、話があちこち飛んだりします。
早朝や深夜でも関係なく、いろいろな人に電話をかけてしゃべり続けるということもあります。怒りっぽく、人が意見すると激昂したりします。これら躁症状は、本人にとっては気分がよいため症状との認識も薄いです。
高額な借金をして破産に追い込まれたり、周りの人との信頼関係にも影響し、社会生活が難しくなるケースも多いです。抑うつ状態の時には、躁状態の時に取った行動を後悔して、より深く落ち込むこともあります。
治療はうつ病とは異なり、薬物療法が基本で、躁症状には気分安定薬、抗精神病薬などが使われます。薬物療法と合わせて精神療法も行われます。
双極Ⅱ型障害
抑うつ状態と軽躁状態を繰り返します。軽躁状態は、躁ほど重くない躁状態で判断が難しく、また患者本人には気分がよいため症状との認識もないケースが多いです。軽躁状態での例を挙げてみます。
・あまり疲れにくい。いつもより仕事が捗る。長時間働いても平気。
・気分が大きくなり、いつもより浪費してしまう。
・いつもより、おしゃべり、メール、長電話が多くなる。
・いつもより、怒りっぽくすぐにイライラする。
躁ほどひどくはないものの、軽躁状態のときに取った行動に無理があり、抑うつ状態のときにそのツケで苦しむということもあります。軽躁状態にも個人差があり、本人にも家族や周りの人にも軽躁状態とは分からずに、普通のうつ病と思っている場合もあります。
気分循環性障害
気分循環性障害は、軽い高揚と軽い抑うつ症状を短期間に繰り返します。どちらでもない普通の期間がある場合もあります。
気分が不安定で、行動的かと思えば、憂鬱で何もやる気にならなかったりします。社交的でおしゃべりな時があれば、内向的で無口だったりします。
しかし、本格的なうつ症状も躁の症状もないため、気分の波が大きいぐらいにしか思っていないこともあります。このような気分の変動は、人とのつきあいや仕事にも影響し、社会生活に支障が出る場合もあります。
うつ病の一般的な治療法(休養・薬による治療)
うつ病の一般的な治療法としては、休養・環境調整、薬による治療、精神療法の3つが中心となります。薬物療法だけが治療というわけではなく、この3つを同時に進めるのがうつ病治療の基本となっています。
休養・環境調整
うつ病の原因の多くは、仕事などでの大きなストレスがきっかけとなっています。うつ病の治療は、まず大きなストレスから離れ、心も身体も十分な休養を取るのが重要です。特に症状が重い場合、自宅でゆっくり過ごすことが、うつ病治療の第一歩です。
ご家族の方は、気分転換に外に連れ出そうと考えるかもしれませんが、重いうつ病患者にとって旅行などは休養にならず、かえって逆効果になりかねません。まずは自宅でこころも身体も十分休め、気分の回復を待ちます。
軽症の方の治療では、休職せずに環境調整で対応する場合もあります。
うつ病の患者さんには、仕事を休むことに抵抗を感じる方も多い傾向にあり、仕事は休めないとしてストレスから離れられないと、かえって治療が長引く可能性も考えられます。
自宅にいても、ゆっくり過ごすことに慣れておらず気分が休まらない、という場合では入院という選択肢もあります。
また、職場や家庭でのストレスを減らす環境調整も行っていきます。
仕事の量を減らす、残業をしない、職場を変える、などストレスを軽減し、患者さん本人の負担を減らすよう環境を整えていきます。家庭では家事を減らすなど、ご家族の協力も必要です。
休養、環境調整は、症状の程度によっても変わってくるため、医師と相談しながら進めていきます。
薬による治療
うつ病の薬による治療では医師の判断のもと、主に抗うつ薬が使われ、患者さんの状態により抗不安薬や睡眠薬も使われます。うつ病の原因は、はっきりと解明されていませんが、現在のうつ病治療の主流がモノアミン仮説に基づいています。
モノアミンとは、セロトニン、ノルアドレナリン、アドレナリン、ドーパミン、ヒスタミンといった、一つのアミノ基を持つ神経伝達物質の総称です。
モノアミン仮説では、脳の神経伝達物質である、セロトニンやノルアドレナリンなどの分泌異常が原因とされています。
ノルアドレナリンは、ストレスを受けると分泌され、緊張、興奮状態となり身体能力や集中力が高まりますが、怒りっぽくなったり不安が強くなります。一方、分泌が少ないと意欲や集中力が低下したりします。
セロトニンは、ノルアドレナリンの働きを抑制するなど神経伝達物質のバランスを取り、気分を安定させる役割があります。
うつ病は、これら脳の神経伝達物質の過不足が原因と考えるのがモノアミン仮説で、これに基づいて開発された治療薬が抗うつ薬です。
このため抗うつ薬は、セロトニンやノルアドレナリンなどの分泌調整を目的とした薬です。
抗うつ薬にも様々な種類があり、SSRI、SNRI、NaSSA、三環系抗うつ薬、四環系抗うつ薬などがあります。
近年の薬物治療では、新規抗うつ薬とよばれるSSRI、SNRI、NaSSAが主流となっていますが、場合により三環系抗うつ薬、四環系抗うつ薬も使われます。
治療初期は、薬の量を少なめにして症状や副作用を見ながら増やしていきます。
抗うつ薬は、効果が現れるまで2~6週間程かかるため、薬が患者さんに合っているか分かるまで時間がかかります。
薬の性質上、基本的に1種類の抗うつ薬となりますので、合わない場合は別の抗うつ薬に変えて様子を見ます。再度、薬の効果が確認できるまで数週間かかるため、患者さんに合う薬が見つかるまでかなりの時間を要するケースもあります。
また、これら抗うつ薬は、脳神経自体を治療するわけではなく、神経伝達物質の分泌機能自体の回復とはなりません。うつ症状が改善されたからといって、そこで服薬を止めてしまうと症状が再発します。さらに断薬による離脱症状も現れる可能性があります。
薬による治療では、症状を抑え辛い気分を緩和し、精神療法など他の治療を進めやすくする役割もあります。従って、休養や精神療法などによって脳神経の機能自体が回復するまでは、医師の指示に基づき服薬を続ける必要があります。
また、うつ病の原因としてモノアミン仮説だけでは説明がつかない点もあり、一般的にセロトニンの低下が原因としてよくいわれていますが、うつ病の患者さんの中にはセロトニンが健常者と同程度、または多いケースもあります。
うつ病の原因には、セロトニンの低下以外にも様々な要因があり、その場合は抗うつ薬があまり効かないこともあります。薬の違いによって、抗うつ効果や副作用も様々で、薬による治療は医師とよく相談しながら進める必要があります。
なお、うつ病の原因については、モノアミン仮説以外にもコルチゾール仮説や神経可塑性仮説などが提唱されており、はっきりと解明されていないのが現状です。
SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)
ストレスを受けると、交感神経が活性しノルアドレナリンが多く分泌されますが、するとバランスを取るためのセロトニンが不足します。
脳神経から放出された神経伝達物質は、全てが次の神経に伝わるのではなく、一部は元の神経に取り込まれ戻っていきます。
これを再取り込みといいますが、この再取り込みを阻害しセロトニンの量を増やすことで、うつ症状を改善しようとするのがSSRIです。
セロトニンのみを選択して作用するため、三環系など他の神経伝達物質にも作用してしまう抗うつ薬と比べ、副作用は比較的少ないとされています。
薬の副作用としては、吐き気、食欲低下、下痢などが挙げられます。これは、セロトニンは腸に多く存在し、消化器系の働きを刺激するためといわれています。
SNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)
ノルアドレナリンの分泌が少ないと意欲が出にくいと考えられているため、このノルアドレナリンとセロトニン両方の再取り込みを阻害し、これら2つの神経伝達物質を増やし、うつ症状を改善しようとするものです。
薬の副作用としては、セロトニン増加による吐き気、ノルアドレナリンの増加による不眠、血圧増加、排尿障害などがあげられます。
NaSSA(ノルアドレナリン作動性・特異的セロトニン作動抗うつ薬)
ノルアドレナリンとセロトニンの分泌そのものを増やし、うつ症状の改善を図ります。鎮静作用があり、イライラ感や焦燥感を抑える働きもあります。
効果の現れ方が早く、抗うつ効果が比較的強いのが特徴です。薬の副作用としては、眠気、食欲増加があります。
三環系抗うつ薬
セロトニンやノルアドレナリンなどを含む、脳の神経伝達物質(モノアミン)の再取り込みを阻害して増やすことで、うつ症状の改善を図ります。
抗うつ作用が強いですが、神経伝達物質の再取り込み阻害が複数に及ぶため、副作用も強く多岐にわたります。薬の副作用としては、口が乾く、排尿障害、便秘、ふらつき、眠気などがあります。
四環系抗うつ薬
ノルアドレナリンなど神経伝達物質の放出を増やし、うつ症状を改善しようとします。
効果の現れ方が早く、副作用は比較的少ないですが、抗うつ作用が弱くなっています。薬の副作用としては、眠気、ふらつきが挙げられます。
うつ病の一般的な治療法(精神療法による治療)
うつ病治療の中心となるのが精神療法で、医師やカウンセラーといった治療者との対話によって症状の軽減を図る治療です。原因となったストレスなどの問題に対し、うつ病患者本人が適切に対処できるようにすることでうつ病の克服を目指します。
うつ病治療における精神療法としては、認知行動療法が広く行われていますが、対人関係療法を用いるクリニックもあります。
認知行動療法
認知行動療法とは
うつ病の患者さんには、物事を否定的にとらえるクセがあり、心理的にうつ病に陥りやすくなっている面があります。
また行動面において、他人とのコミュニケーションを避けたり、問題を避けて何もしなかったりして、あとから後悔して自分を責めるなど、いわばうつ症状を悪化させる行動を取ってしまったりします。
認知行動療法は、患者さん本人の否定的な思考パターンや物事のとらえ方、つまり認知を修正し、受ける心理的ストレスを軽減したり、うつ病に陥りやすい思考を改善していきます。
さらに、うつ病の患者さん特有のマイナスな行動パターンを、思考パターンを変えることでプラスの行動に変えていきます。
このように、否定的な思考パターン(認知)と、マイナスな行動パターンを修正し、ストレスにも前向きに対処できるようにして負担を軽減しようとする治療法です。
うつ病の患者さんによく見られる否定的な思考パターンがあります。特にうつ症状が出ている時は、思考の全てが否定的になりがちです。
否定的な思考パターンは、認知の歪みとよばれ、うつ病の患者さんによく見られる代表的なものとして以下が挙げられます。
・全か無かの思考
物事を白か黒かでとらえる完璧主義的な考えで、例えば、少しミスをしただけで全てが失敗したように考えます。
・過剰な一般化
1~2回起きた問題を、根拠が不十分まま一般化します。例えば、一度の失敗で、自分には無理な事と結論付けます。
・結論の飛躍
根拠がないのに、突然悲観的な結論を下します。例えば、相手からのメールの返信が遅いと、その人は自分を嫌っていると決めつけます。
・拡大解釈、過小評価
問題や失敗を過大に解釈し、良い点や成功を過小に考えます。例えば、失敗すると自分は生きる価値の無い人間だ、また、成功してもこんなのは大したことないと考えます。
・フィルタリング
良い部分を認識せず、悪い部分を認識します。例えば、ほとんど上手くできて成功といえるのに、上手くできなかった一点のみにとらわれ失敗と考えます。
・マイナス化思考
プラスの面をマイナスとみなします。例えば、褒められているのに素直に受け取れず、それは嫌みだなどととらえます。
・個人化(自己関連付け)
過度に個人的にとらえ、自分に直接的な責任がなくても、全て自分の責任と考えます。例えば、上司の機嫌が悪いのは自分のせいだと決めつけます。
上記以外にも多くの認知の歪みがありますが、このような認知は、何かの出来事に対して自動的に頭に浮かぶ思考なので、「自動思考」ともいわれます。
このような認知の歪み(自動思考)が、うつ症状を助長しているとして修正を図っていきます。
治療の流れ
基本的には週一回、30分~50分程度の治療を16回行います。患者さんの状態によっては、時間や回数が変更されます。
また、毎回ホームワークが出されます。一回の治療時間は限られますが、治療効果をあげるためにもホームワークにしっかり取り組む必要があります。認知行動療法では、治療してもらうというスタンスではなく、患者さん自身が積極的に取り組む姿勢が大切です。
治療の流れとしては、概ね以下のようです。
認知行動療法の導入
まずは、うつ病や治療法についての理解を深め、患者さんの問題点を整理し治療の方向性を探ります。また、治療者と患者さんの信頼関係を構築していきます。
問題のまとめと治療目標の設定
問題が整理出来たら、その問題を解決できるよう治療目標を設定します。目標に向けて治療を進めていきますが、治療は患者さんのやる気が鍵です。やる気を維持するためにも、実現可能な治療目標を明確にしておきます。また、大まかな目標と、具体的な細かい目標に分けて設定します。
行動の活性化
うつ症状が出ている時は活動量が減るため、楽しさや達成感もなく終わってしまい、ますます悲観的な気分になったりします。活動記録表を用いて、楽しい行動、達成感のある行動を徐々に増やしていき、うつ気分の軽減を図ります。さらには、行動を通して否定的な認知への気付きや、自信の回復を促します。
自動思考、否定的な認知を明確にする
悲観的な気分になった時の状況、その時の具体的な気分と強度、その時の自動思考を明確にします。コラム法とよばれますが、具体的に記述していく過程で、否定的な認知が明らかになっていきます。
自動思考を適切な思考に修正
自動思考が、本人の勝手な憶測、認知の偏りになっていないかを検証します。そして、視点を変え、客観的な事実に基づいた適切な思考を見つけていきます。その結果、気分がどう変わったかを確認します。初めは治療者とともに行っていきますが、一人で自然と出来るよう目指します。
また、治療の状況により、自力で問題を解決したり、対人関係スキルを向上させるプログラムも行います。
上記のように認知行動療法は、認知と行動の両方から働きかけ、うつ気分に陥る悪循環を断ち切り、うつ症状の軽減を目指していく治療法です。
うつ病克服におどろき 米国最新の脳科学 ブレイン ステート テクノロジー(BST)
うつ病はなぜ克服が難しいのか
うつ病を克服するのに、巷では実に様々な方法がいわれています。それで解消された方もいますが、多くの方が結局解消できなかった、多少の改善にとどまった、と何年もお悩みの方が多いのも事実です。
なぜ、うつ病を克服、解消はこんなに難しいのでしょう。
それは、うつ病は実は脳の問題だからです。
うつ病の方の脳波には、特徴的なパターンがあります。心の健康な方の脳波が、左右の脳でバランスが取れているのに対し、片側の脳の異常活性、つまりアンバランスが見られます。
この脳が左右でアンバランスな状態は、精神面で様々な症状が現れ、うつ病の症状もその一つです。
よくセロトニン不足が原因等といわれますが、これも脳がアンバランスな状態となった結果起こることの一つにすぎないのです。
では脳がアンバランスとなる原因は何でしょう。
それはトラウマです。過剰なストレスや、トラウマとなるような過酷な体験をすると片側の脳が異常に活性します。
過剰なストレスは、交感神経または副交感神経を異常に活性させるためです。
この時、脳波を測定すると、左脳と右脳でアンバランスな状態になっていることが分かります。
これは本来一時的なものですが、過剰なストレスやトラウマ的な過酷な体験が長く続くと、脳はそのアンバランスな状態を、いつのまにか通常の状態と認識してしまいます。
これは、脳がアンバランスな状態を通常の状態としている限り、うつ病の症状が現れる状態がずっと続くということです。
様々な改善方法がいわれており、大変な努力の末に克服された方もいらっしゃいますが、多くの人にとって根本的な克服となると実際には難しいのはこのためです。
きっかけとなったつらい出来事に目を向けても、本人の心の持ち方を改善しても、脳がアンバランスな状態であることに変わりありません。
たとえ一時的に良くなったとしても、脳はもとに戻ろうとするからです。
うつ病に、おどろきの方法 ブレインステートテクノロジー
このように根本的な克服が難しい、うつ病ですが、おどろきの方法があります。米国で開発された、脳科学をベースにした最新の方法、ブレイン ステート テクノロジー(BST)です。
ブレイン ステート テクノロジー(BST)のセッションでは、脳が自己修復力を発揮するようになり、自らアンバランスを解消しバランスしようとします。
セッションを繰り返し、最終的に左右の脳のアンバランスが解消すると、うつ病の症状も消えていきます。
そして、脳の神経ネットワークが、バランスの取れた状態で再構築されていきます。うつ病の症状が現れるパターンではない、その人本来の脳のパターンです。
再構築が終わると、脳はその状態を通常の状態と認識するようになります。
アンバランスな状態に戻ることはありません。根本的な克服が可能なのです。
カウンセリング、心理療法、薬物療法等、いろいろやってみたけど克服できていないという方は、愛知県一宮市にある弊所までご相談下さい。
※当サロンは、医療機関ではございません。治療という医療行為は行っておりません。
米国で話題の ブレイン・ステート・テクノロジー(BST)
3つのポイント
おどろくほどの成果をあげており、最終的に根本的な改善が見込めます!
脳の自己修復力を活かした方法で、非侵襲(体を傷つけない)です!
セッション終了後、基本的に3週間~1ヵ月程という短期間で効果が現れます!
※効果には個人差があります。症状が重い場合は、より多くのセッション数が必要となります。
うつ病でブレイン ステート テクノロジー(BST)のセッションを受けると?
セッションを受けられた方の多くが、以下のように報告されます。






※効果には個人差がございます。必要とするセッション数は、状態(軽い重い等)によって個人で異なります。重度のケースでは多くのセッション数が必要となります。
うつ病克服体験談(一宮市)
克服体験談 うつ病 一宮市 20代男性
5年間もうつで苦しんでいたのが、本当にたったの3週間で解消してしまいました。何のやる気もおきなくて、一日中ぼーっとしていたこともあったのが、今では生きる意欲みたいなものがわいてきます。どうしようもないくらい気分が重かったのに、完全に元気になりました。これはすごいです。本当にありがとうございました。克服体験談 うつ病 一宮市 50代男性
もう20年以上、うつでした。良くなる見込みが全くなくて、とてもつらかったです。セッションを受けて、すぐに良く眠れるようになり、気分が軽くなりました。こんなに心が軽いのは何十年ぶりかのようです。やっと自分を取り戻せたようで、本当に感謝しています。ありがとうございました。克服体験談 うつ病 一宮市 男性
親戚からせきたてられるようにしてBSTを受けることを決めました。正直言ってほんの少しのプラシーボ効果ぐらいしか期待しておらず、実験として受けました。私はこの種のものを信じるにはあまりに多くの偽物と出会ってきたからです。ですがこれは違いました。結果は大変驚くほどでした。自分で気づいた変化と他の人がわかった変化をあわせると、とても大きな変化でした。そしてこの変化は永久のようです。セッションを終えてから何週もの間、進化し続けました。セッション終了後、前よりもリラックスできるようになり、心の中の怒りがはるかにおさまって穏やかになり、前はとても気にしていたようなちょっとしたことを気にしなくなりました。人は、私が人を寄せ付けないように見えなくなったと言います。本当に長かったですが、うつは完全になくなりました。他にも集中力、細かい事への注意力、頭の中が整理できるようになり、それから何か意欲のようなものが出てきました。今までのように先延ばしにしようと思わなくなりました。頭も良くまわるようになったように感じます。
この方法は素晴らしく、驚くほどの結果でした。良いことだけをもたらし間違いなく副作用はありません。他の方にも勧めたいと思います。私が実際に受けて出した結論は、ブレインステートテクノロジーはとてもよく効くということです。
克服体験談 うつ病 一宮市 30代男性
ブレインステートテクノロジーを受ける前、非常に厳しい状況でした。私には自殺的な考えがあって、前向きになれず苦しんでいました。不安感は10段階でいえば9はありました。BSTが終わった後、今までにないほど気楽になれ、幸福感を感じました。自殺したいという考えは消えてしまい、不安のレベルは2ぐらいに下がりました。今私は心の中を簡単に整理できます。以前、私は孤立するほど過剰におしゃべりをすることがありましたが、今はもうありません。そして普通の生活ができています。最も大きな変化が、日々の生活でありました。ストレスを感じると、以前は1つの選択肢しか考えられなかったのに、今は与えられた状況でどう行動するか多くの選択肢を考えることができます。そして最善と思える行動を取ることができて自分でも驚いています。とても感謝しています。克服体験談 うつ病 一宮市 男性
私はうつで不安と悲しみの中にいたようです。感情が私を支配していて山と谷がありました。BSTのアセスメントの結果で、人から攻撃されたように感じると過剰に反応するということを指摘され、びっくりしました。私には鎮静薬が必要でした。セッション期間中にコーヒーとタバコへの欲求が無くなってしまいました。セッションはとても疲れたように感じました。最終日、昔の子供の頃に戻ったように感じ何故か笑いが込み上げてきました。その後、気分はいつもよりも穏やかで安らかになったようです。人間関係もうまくできるようになりました。睡眠はとても眠れるようになり、2週間の間ずっと驚くほど夢を見ました。
私は初めて現実にいるかのように感じます。頭の中のおしゃべりが静かになりました。頭の中のおしゃべりが私に何かさせようとする前に、穏やかになれる方を自分で選ぶことができるのです。まさに霧が晴れたようです。私の心は静かでクリアーです。もう極端なハイやどん底がありません。怒れてくることがあっても、すぐに反応してしまうのではなく、頭で考えてから動けるようになりました。以前は車の運転中にいきなりキレることがありましたが、今では自分がどう感じていて何をするべきか考える時間があります。落ち着きを選ぶことができます。私は最近キレたことがありません。
以前グループワークを受けたことがあります。同じ悩みを共有し思い出して理解できるようになるということですが、うつの原因についてどんなに話したとしても、私にはそれを理解することはできませんでした。このような問題を抱えて生きる人にとって傷口を再び開ける必要はないと思います。そこがBSTが良いと思ったところです。
※ご不明な点がございましたら、お気軽にご相談下さい。当サロンへは愛知県一宮市だけでなく遠方からもお越し頂いています。ありがとうございます。
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